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積  乱  雲

積  乱  雲

水たまりと鶯


水たまりと鶯





一面の雪景色から舞い降りる一粒キラリいのちの踊り

忍び寄る闇を過ごした病室の背中再び夜の海鳴る

赤ちゃんの遠い泣き声確かなる力背を押す回復の意志

決意してひとふり雪を払う枝過去を脱ぎ捨て背の荷を降ろす

筆の先白い絵の具含ませて空に夢描く森の画家たち

雪解けて空にじませる灰色の水たまりはねて鶯の声



(2010.3.24)


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